梅干しをつけよう!


 基本の白梅干し


<準備するもの>

カビの原因になるので、なるべく傷のないものをえらびましょう。
  段ボール箱などに入れふたをしないで黄熟させます。
  • 梅    2Kg.............カビの原因になるので、なるべく傷のないものをえらびましょう
  • 塩   360g.............対梅18%

                   注)梅の重量に対して塩分14〜16%ではカビが発生する危険があります。

  • 重し梅の状態に合わせ4Kg〜2kg(下写真)....完熟の柔らかい梅を漬けこんだ場合は水が上がったら半分に減らします
  • 漬け込み容器.........梅の約3倍のものを用意しましょう
  • 焼酎.......................梅と容器、重石の消毒をします。 

1. 漬けこむ前に梅の熟度を確認しよう!

<手 順>

  1. まず、買ってきた梅をチェックしましょう。
  2. はじめから黄熟しているものを買った場合はいいですが、青々とした梅の場合は袋から出して、段ボール箱などに入れ、ふたをせずに室温で黄熟させます。
  3. もともと収穫時に熟していなかった梅を購入空いた場合はあまり黄色くはなりません。長く放置していると、しぼんで腐ってしまうので気を付けましょう。
  4. 黄色くなった梅はあく抜きをする必要がありませんが、緑色の梅をつける場合は一晩水につけてあく抜きをしてから漬けこみましょう。
  5. 梅の鮮度を見ながら、黄熟の状態によって水につける時間を短く、また重石は軽くします。

 2. 梅を漬けこんでいきましょう (漬けこみ方のコツ)

つけこみ方のコツ

2. 梅を漬けこんでいきましょう

<手 順>

  1. 梅はヘタを爪楊枝などでとり、水に漬け(上写真下の所定の時間)ざるにあげて水を切ってから焼酎で洗いまわします。
  2. 漬け込み容器、重しを漂白剤で滅菌後、よく水洗いして乾かしておきましょう。漬ける前には焼酎を回してもいいですね。
  3. 計量してある塩の一部を容器の底にぱらぱらまきます。塩の次に梅その次に塩といった具合に、交互にいれていきます。
    ※ポイントは最後までたくさん塩を残しておいて、一番上に全部入れてしまうことです。塩は比重が重いので、必ず下のほうの塩分濃度が上がります。上に行くほど多目にしましょう。
  4. すべての梅干しを容器に入れたあと、一番上に、計量分の塩すべてをいれ、重石をします。
うめぼし作り方写真

  途中の梅の中に入れる塩を少なめにし、
残った塩はすべて一番上にのせます。上に乗せる塩を多く残すのが失敗なく漬け込む秘訣です。



さぁ、これで漬け込みが終わりました。
夏場の土用干しまで1〜2カ月じっくり漬け込みましょう。


次の工程(土用干し)でいったん梅干しに洗いをかけます。
プロの手抜き技で塩分濃度を下げましょう。

塩分を落とすために焼酎などを使うとせっかくの梅の風味が落ちてしまいます。今年はしっかり梅の味を生かした美味しい減塩うめぼしを作ってみましょう。 
 


 <→土用干しで美味しい減塩梅干しに> 


梅サワーを作ってみよう

健康促進、夏バテ予防、美味しくて体にいいでしょう!


健康のため酢を毎日30ml程度欠かさず飲みましょうとよく言われましたが、なかなか「酢」なんて飲み続けられるものではありません。でも、梅サワーにすると意外とのどごしよく、美味しくて飲みやすくなります。(好き好きですが...笑)
これを飲むと必ず、元気が出てくる気持ちになるので、私は毎年梅サワーを作っています。 

<材料>  
  
   梅・・・・・・1Kg
   酢1L
   砂糖0.8Kg

<作り方> 

  1. 梅のヘタを楊枝などでひとつひとつ、取ります。
  2. 梅をよく洗い乾かします。
  3. 容器に材料を入れ1か月以上置きます。
  4. 1回30ml程度を氷水、ミルク等でお好みの濃さに溶かして飲みます
 




甘露煮をつくってみよう

なつかしくて、甘酸っぱい甘露煮はそのままシロップ漬けとしても、煮汁で固めてゼリーにしても



うめ甘露煮写真


甘くて、梅の酸っぱさの残った甘露煮は、少し手間をかけて作りましょう。
きれいに作るコツは、極力煮込まないこと。
あく抜きをするときも、甘さを入れる時も

夜、熱をかけ朝まで放置、といった
温度差を利用し、必要以上に熱をかけないで作っていきます。

ぐつぐつ煮詰めると、梅の皮が破れてしまいます。

温度を上げた後、火を止め自然に冷ましていく作業を繰り返すことで自然な砂糖の甘さが梅に入っていくので、上品な甘みになります。

黄色やオレンジに色ついた梅を使うと
かわいい色の甘露煮になります。




<材 料>
  • 梅..................1Kg
  • 砂糖.............. 700g〜1200g

<手 順>

  1. 梅はよく洗って下手を爪楊枝などでとりはぶいておきましょう。たっぷりのお水をいれ弱火にかけます。沸騰させないように、手でかき混ぜながら、手が熱くて我慢できなくなるのが55度くらい、70〜90度くらいまでお湯の温度が上がったら、火を止めふたをしてそのまま一晩放置します。

  2. 甘露煮:写真


  3. 次の日の朝、水をすべて新しいものにかえ、弱火にかけます。70から90度くらいまであたためたあと同じように火を止め、ふたをしてそのまま夜まで放置します。青梅の場合は、3回熱をかけさままして水を捨てる動作を繰り返します。熟した梅については2〜3回、酸味があまり残らないほうが好きな方は水を変える回数を増やしたり、放置時間を長くしてください。
  4. 梅甘露煮:写真


  5. 水を新しくし、1/3量の砂糖を加え火にかけあくが出てきたらすくいとりましょう。
    1分程度沸騰したら火を止め温度が下がるまで放置します。
  6. 温度が下がったら、残りのお砂糖の半分を加え火にかけます。
  7. 沸騰したら火を止め、また温度が下がるまで放置します。

夜火にかけ朝まで置く。朝一番に火にかけ火を止め夜まで置く、そんなパターンにすると作りやすいかと思います。
お砂糖を全量入れ終わっても、あまり甘く感じないかもしれません。でも、ここでお砂糖をさらに加えるのではなく、1〜2日ほど熱をかけたりさましたりを繰り返すことで、甘味が浸透するのを待ってみてください。驚くほど美味しい甘露煮になります。
冷たく冷やして、煮汁はゼリーにしてもとても美味しくいただけます。

ぐつぐつ煮詰めると梅が崩れてしまいます。いっそジャムにという方もおられるかもしれません。
楽しみ方はそれぞれですね。

今年はぜひ、みためもかわいい甘露煮に挑戦してみてください。